子どもを通わせる学習塾を選ぶ時に「地元の評判」を参考にするのはもちろんですが、スマートフォンが普及した現在ではホームページも大きな役割を果たしているといえます。特に1年、2年もの間、月謝を払っていく訳ですから、「子どもの学力が向上しそうか?」「安心して預けられる環境かどうか?」「楽しく通うことができそうか?」などの情報を両親に正しく伝えることが重要になってきます。
「学習塾」は大手から中小企業、塾長ひとりの個人経営まで、さまざまな規模の事業者が経営している珍しい業界です。大手の場合は本部でホームページを用意することがほとんどですから、このページでは、中小企業や個人事業が経営する塾のWEBサイト制作について考えてみたいと思います。
保護者の塾サイトに対する潜在的なニーズを掴む
大切な子どもを数年間通わせるにあたって保護者は塾に何を求めているのでしょうか。
弊社では定期的に「頼みたくなるホームページ、頼みたくないホームページ」について不特定多数の方を対象にアンケート調査をおこない、クライアントのホームページ制作に生かしているのですが、
その結果によると「学習塾業界」の場合、保護者がホームページにきちんと載せてほしい項目として
・月謝やテキスト代、その他かかる費用
・学習塾の教室や受付、外観の写真や雰囲気
・塾長や講師陣の顔写真とプロフィール、人となり
・正しい進学実績(全体ではなく通う塾だけの実績)
などが多く挙げられています。
これらの項目は学習塾にとっても保護者にとって基本的な部分ですので、ホームページを作成する際に意識しない塾経営者の方は少ないと思いますが、「30代~40代の保護者層にとってわかりやすい内容になっているか」「子どもの希望(友達が通っているなど)と天秤にかけた時に選ばれる内容になっているか」などを、意識して作っているかが重要なポイントとなってきます。
【POINT!】 なお全業界を対象にしたホームページ作成のポイントにつきましては、「弊社のホームページ制作の特長」 「ホームページがとても重要な理由」 にまとめてありますので後でご覧下さい。
どのような点に意識してコンテンツを作っていくか
では、保護者が重要だと思っている項目について、どのような点を意識して具体的にコンテンツを作っていけばいいのでしょうか。
塾長の考え方や理念、方針なども重要ですが、一人きりでコンテンツを作っているとどうしても熱くなりすぎと言いますか、保護者からの視点が抜けがちになりますので、客観的にみて誠実な感じでわかりやすいコンテンツにすることが肝要です。ここでは限られたスペースの中ですので、要点をある程度絞って説明していきます。
●月謝やテキスト代、その他かかる費用
アンケートでも「毎月かかる費用やその他の費用を明確に知りたい」という声が多数ありました。
この点は他のライバル塾との競争などもあるので詳しく書きにくいのかもしれないのですが、毎月の月謝や入塾料やテキスト代などの初期費用はもちろん、夏季、冬季の特別授業、塾で開催する模試や定期テストなど任意参加のものもあらかじめ想定して載せておく方が誠実です。その他にも月謝の支払い方法や支払日も、保護者にとっては重要なことなので詳しく説明した方がいいでしょう。
また料金はテキストの箇条書きではなく、表やグラフを使って学年別、クラス別にわかりやすく載せた方がていねいだと思います。
特に保護者は、後からいろいろな費用が追加で発生するのを嫌がる傾向にあるようですね。
●学習塾の教室や受付、外観の写真や雰囲気
アンケート回答の中で多かったのが「清潔感がある塾かどうか」、「どんな教室でどんな雰囲気で勉強するのだろうか」などでした。やはり保護者は、子どもを何年も通わせるにあたって、学習環境をとても大切に考えています。学習塾の教室や受付、外観、イベント写真は塾選定の大きなポイントになるものなのでコストを惜しまずに、出来ればプロのカメラマン、少なくともデジカメ撮影が得意な人に依頼して撮ってもらうべきです。また授業風景写真、合宿写真も重要です。
熱心な保護者であれば全ての塾を下見したり、体験入塾させたりするのかもしれませんが、大半の人は子どもの友達のお母さん(ママトモ)の評判やなんとなく以前から知っていたなどの理由で、候補の塾を2、3件ピックアップします。その時に塾のホームページに載っている写真が暗かったり、ピンぼけ気味だったりすると、「よし!この塾に決めた!」と、一発で選んでもらう要素にならないのです。
その他にも、「塾長や講師陣の顔写真とプロフィール、人となり」「正しい進学実績(全体ではなく通う塾だけの実績)」についても押さえておくべきポイントがありますが、ここではページ紙面の都合上、省略させていただきます。興味のある方はご連絡ください。
SEO(検索エンジン上位表示対策)を強く意識しよう
学習塾は典型的な地元密着型のビジネスです。評判が良ければクチコミで広がり、これといった販促活動をおこなわなくとも、体験入塾に応募があったり、兄弟姉妹が同じ塾に通ったりすることもしばしばです。
一方、そのほかの新規の生徒開拓の手段としては、新聞の折込みチラシも学習塾の場合とても効果があると思います。ただ近年は新聞を取っていない家庭も増えていますので、ホームページのSEO(検索エンジン上位表示対策)も強く意識しましょう。折込チラシの場合はチラシの印刷代、折込代などを合わせると結構な金額になってしまいますが、ホームページのSEOの場合はそこまで高くないことがほとんどです。
仮に皆さんの塾が東村山市にあるとして、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「東村山 学習塾」で検索した時に、上位表示させることが出来れば、それだけでホームページへの訪問者が増えます。自分の塾が1位、2位、3位にいるのと、2ページ目、3ページ目にいるのでは雲泥の差です。この方法はクチコミや紹介以外の生徒の入塾、たとえば転校してきたばかりとか保護者がPTA活動や地域の催し参加に余り熱心で無い場合にとても有効です。
SEOについては、こちらの「ページ数の多いサイトはSEOに強い」 や 「上位表示の近道はコンテンツの充実と頻繁な更新」にまとめてありますので、あとでぜひご覧下さい。
スマホ対応サイトはなるべく作成すべき
いまスマホからホームページを見る人は全体の7割にのぼると言われており、特に個人顧客を対象とする「B to C」の業種はスマホ対策が急がれています。
学習塾も同様です。ホームページはパソコン向けとは別にできればスマートフォン対応サイトも準備しましょう。
保護者層の中心である30代~40代の特にお母さんはパソコンよりスマートフォンを活用して調べ物をすることが多いため、スマートフォン向けサイトを準備していることは、比較検討してもらうにあたって大きなメリットになります。またパソコンを使うことが少ない中学生、高校生に対しても、スマホサイトを通して「自分が行くならどの塾が良いか」を検討してもらうことができます。
スマホサイトの作り方にはいくつかの方法がありますのでこちらの「自社サイトをスマホ対応させる場合の手段、制作パターンについて」のページもご覧下さい。またスマホサイトの重要性については、「スマートフォン対応サイトがとても重要な理由」にて説明しています。
掲載するコンテンツを練り上げていきましょう
自社のホームページにはどのようなコンテンツを載せればいいのか?どのようなサイト構成にすればいいのか?をしっかり練り上げていくことが重要です。
また近年フェイスブックやツイッター、ブログの導入方法、Googleなどの検索エンジン対策など、ホームページ制作以外の部分も積極的に取り組んでいく必要があります。
弊社では、各業界ごとに利用者の回答データを分析して、仕事受注や問い合わせが増えるホームページ制作に生かしており、保護者側の視点に立った提案が出来ると思いますので興味のある方はぜひご連絡ください。(電話番号はページ下に載っています)