企業ホームページのお知らせや施工実績などに大きなサイズのままアップされている写真を見かけたことはありませんか?デジカメなどで撮った大きなサイズの写真を小さくリサイズせずにそのままサーバーにあげてしまうと、ページの読み込みが重くなったり、写真の見栄えが悪くなったりと、あまり良いことがありません。ホームページにアップする時は適切なサイズに小さくしましょう。
撮影した写真をそのまま使わない
近年はデジカメやスマホの性能が上がってきており、普通に撮った写真でも幅2000ピクセル~3000ピクセル以上になってしまうことがよくあります。容量も1枚2MB、3MBとかなりの重さです。
撮った写真を画像加工ソフトで小さくせずにそのまま自社ホームページのお知らせや商品実績などにアップしてしまうと、ページの読み込みに時間がかかってフリーズしてしまったり、写真の見栄えが悪くなってしまったりとあまり良いことがありません。特に飲食業や小売業、ネットショップなどは写真の良し悪しがそのまま売上に直結しますので細心の注意が必要です。
重い写真と軽い写真を実際に比べてみる
下に並んでいる2つのスニーカーの写真。両方ともあまり変わりないように見えますが、クリックしてみてください。上の写真はデジカメで撮ったものをそのままアップした写真で重さが約2MB、サイズ幅は2048px、下の写真は小さくリサイズした写真で重さが411KB、サイズ幅は760pxです。なんとデータ容量にして5倍以上の差です。表向きは2枚の写真ともページ幅と同じ760pxになっていますが、実は大きなサイズの写真を無理矢理小さく見せているだけなのです。
下は見た目は760px、実は2048pxの写真(実はとても重い)
下は見た目も実際のサイズも760pxの写真
重い写真を多数アップするとどんなデメリットがあるか
ワードプレスなどCMSホームページは簡単に写真をアップロードできるのが特徴ですが、写真の大きさ・重さを意識せずにどんどん上げてしまうと、このようにページ自体がとても重くなってしまいます。
重い写真を多数アップするとどんな不都合が出てくるのでしょうか。
1つめは、スマホユーザーに嫌がられることです。
スマホの場合は、パソコンと違って、データ通信を無制限に使えるユーザーはごく少数で、多くの人は1ヶ月の通信容量を気にしながら使用しています。また通信速度もまだまだスマホの方が劣っています。
つまりスマホユーザーにとって、重いウェブサイトを見るということは、読み込みにとても時間がかかる上、自身のデータ通信料もよけいに喰ってしまうというダブルパンチでとても嫌がります。せっかく作った自社のホームページがスマホユーザーに嫌がられてしまっては元も子もありません。特にスマホ利用者が多い18歳から44歳がメイン顧客層の業種の方は写真のアップには注意しましょう。
2つめは、サーバーの容量を必要以上に使ってしまうことです。
みなさんが借りているレンタルサーバーはプランによって容量が決まっていることがほとんどです。大きな容量のサーバーを借りれば当然月々のコストは高くなります。最近ではサーバーもスペックに余裕のあるものが増えてきましたが、それでも必要以上に大きな写真をどんどんアップしていると、いつの日か容量オーバーになってしまいます。サーバーは貸倉庫のようなものなので、データはなるべく小さくしておいた方が、何かとコストを抑えることができます。
3つめは、写真の見栄えがあまり良くないということです。
これは特に飲食業や小売業、ネットショップなど、写真の良し悪しがそのまま売上に直結する業種にとって大事な点です。上の写真のように大きなサイズの写真を無理矢理小さくして見せてしまうと、細かい部分が潰れてしまったり、歪んでしまったりして、見栄えが悪くなってしまいます。せっかく時間をかけて撮ったきれいな商品写真であればなおさらです。「施工実績」「納入実績」などのページに使う写真も同様です。見栄えの良くない写真をあげていると「この会社に仕事を依頼するとあまり綺麗に仕上げてもらえなさそう・・・」などと、余計な懸念材料を生んでしまいます。自社ホームページの設定に合ったサイズにきちんと加工しましょう。
どうやって適切なサイズに小さくするのか
適切なサイズに変更するには、少々手間がかかりますが、画像編集ソフトで写真幅のサイズを小さくしましょう。少し時間をかけるだけでなめらかで綺麗な写真に仕上がります。
本格的にサイトを運営してきたい方、写真を撮るのが好きな方なら、プロも御用達のアドビ「Photoshop CC単体プラン」が良いでしょう。近年は購入ハードルが下がっていて、月額2,000円位から使用することができます。そこまでは・・という人なら、ウィンドウズPCにほぼ標準でインストールされている簡易画像編集ソフト「ペイント」でも大丈夫です。
次のページでは「簡易画像編集ソフト「ペイント」を使って画像を小さくする方法」をご説明いたします。