— Advice
ワードプレスなど
CMSサイトの
メリットデメリット
専門的なプログラミングの知識がなくても簡単にホームページ運用が出来るCMS、中でも特にWordPress(ワードプレス)が人気です。最近ではレンタルサーバーにも標準でインストーラーが付いていることも多くなりました。これからホームページを作るにあたってCMSの検討をしている企業も多いことでしょう。
企業ホームページにCMSを導入する場合、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。このページではCMSの世界と日本のおおまかなシェア、オープンソースと商用CMSの違い、メリットデメリット、CMSの費用感、各社CMSの比較、導入にあたっての注意点、選び方ポイントなどをご説明いたします。
このページでは、
・CSMサイトとは
・CMSの世界のシェアランキング
・CMSの日本のシェアランキング
・CMSの種類は無料、有料含めてさまざま
・各社CMSの規模感と費用感
・各社CMSの特徴をくわしく比較
・CMSのメリット・良い点
・CMSのデメリット・悪い点
・CMSを使うと簡単に出来ること例
・CMSでのサイト制作を希望の方
について詳しくご説明いたします。CMSを使ったホームページ制作の際の参考にしてください。
CMSはコンテンツ・マネジメント・システムの略で、ホームページ作成ソフトなどを使わずとも、ブラウザ上から管理画面にログインして、簡単に投稿、更新、修正、削除がおこなえるシステムです。プログラムやデザインテンプレートをあらかじめ構築しておき、投稿データをデータベースで体系的に整理整頓させていくために管理しやすいのが特徴です。
一般的な静的htmlのホームページを修正する場合、制作会社に頼むか、自身でホームページビルダーなどの作成ソフトを使って修正し、FTPでサーバーにアップする必要があるのですが、CMSの場合はパソコンがそれなりに使える人であれば、誰でもサイトの更新が出来ることもあって、ビジネス用ホームページで導入する会社が多くなっています。(大手企業の場合はほぼ100%が何らかのCMSを使用しています)
実際、弊社のこのサイトもCMSのワードプレスで構築をしていますし、お客様のサイト制作においてもワードプレスの導入率はかなり高くなっています。
豪Q-Success社が運営するリサーチサービスW3Techsのレポートによると、2022年の世界のWebサイト全体の中でCMSを搭載したサイトの占める割合は約65%となっています。10サイト中6サイト以上はCMSを使っているのです。10年位前は約35%くらいでしたのでCMSを使ったサイトは年々増えています。
Web制作会社である弊社のクライアントを見てもCMSを使っている企業は同じ位の比率だと感じます。それくらい今のウェブサイト制作においてCMSは重要なシステムとなっているのです。
次にCMSの製品別の世界ランキングを見てみましょう。
1位がWordPress(ワードプレス)で64.3%、2位 Shopify(ショッピファイ)で 6.1%、3位はWix(ウィックス)で3.4%、4位はSquarespace で2.9%、5位はJoomla(ジュームラ) 2.50% 、6位 Drupal(ドルーパル)となっています。日本で比較的人気のあるMovable Type(ムーバブルタイプ)は0.1%以下でした。ここ10年ほどでWordPress(ワードプレス)は圧倒的な一強になっています。
1位 WordPress(ワードプレス) | 64.30% |
2位 Shopify(ショッピファイ) | 6.10% |
3位 Wix(ウィックス) | 3.40% |
4位 Squarespace | 2.90% |
5位 Joomla(ジュームラ) | 2.50% |
6位 Drupal(ドルーパル) | 1.80% |
7位 Adobe Systems(アドビ) | 1.60% |
8位 Google Systems(グーグル) | 1.30% |
9位 Bitrix | 1.10% |
「世界のCMSシェアといっても、知らないサービスが多いし、ウチは日本企業だから日本のサービス、日本のシェアの方が・・」と思われるかもしれませんが、実はウェブサービスにおける世界のシェアというのはとても重要で、たとえば一時、SNSで隆盛を誇った国産のmixi(ミクシイ)は海外の Facebook(フェイスブック) や Instagram(インスタグラム)に敗れ去り、今ではほとんど使われなくなりました。mixi(ミクシイ)に一生懸命投稿していた人はすべて「無」になってしまったわけです。
同様に昔はほとんどの人が使っていた国産ガラケーも、いまではほぼ全員が海外OSの iPhone、Androidに変わってしまいました。
ウェブサービスは、たとえ有償だとしても、多くのユーザーが使用するものでないと、開発を継続することが出来なくなってサービスは終了してしまうのです。CMSでも同様です。もちろん日本での普及にはきちんとした日本語化(現地化)が必須ではありますが、企業サイトでどのCMSを採用するのかはとても重要な判断になります。
次に日本の企業ホームページにおけるCMSのシェアランキングも調べてみました。
ここでは DataSign社 が提供する「DataSign Report 上場企業CMS調査レポート 2022年8月度」を参考しました。
上場企業の公式WebサイトおよびTOPページからリンクされている関連サイト、約12,000URLを調査対象にしたデータです。このランキングは、企業のコーポレイトサイト以外にも、部門毎で作っているサイトや、製品別サイト、求人サイト、ユーザー向けサイトなども含まれています。
CMS名 | 検出数 |
1位 Wordpress(ワードプレス) | 3,399 |
2位 ShareWith(シェアウィズ) | 165 |
3位 Movable Type | 118 |
4位 Drupal(ドゥルーパル) | 95 |
5位 Blue Monkey(ブルーモンキー) | 70 |
6位 Heart Core(ハートコア) | 62 |
7位 DotNetNuke | 55 |
8位 NOREN(ノレン) | 51 |
9位 はてなブログMedia | 45 |
10位 Adobe Experience Manager | 43 |
11位 WordPress.com | 43 |
12位 TYPO3 | 38 |
13位 infoCMS | 35 |
その結果、日本でも圧倒的なシェアを占めていたのはやはり WordPress(ワードプレス)でした。
2位は野村インベスター・リレーションズ社の国産CMS ShareWith(シェアウィズ) 、3位は Movable Type(ムーバブルタイプ)、4位は Drupal(ドゥルーパル)、5位はクラウドサーカス社の Blue Monkey(ブルーモンキー)、6位はHeart Core(ハートコア)となっています。そのほかにはNOREN(ノレン)、Adobe Experience Managerなどの有名どころもランクインしています。
このランキングは上場企業を対象にしたものなので、月額が数十万円かかる比較的高額のCMSも多々含まれています。
世の中の一般的な中小企業はそこまでの費用をかけることが出来ないと思われるので、中小企業ホームページにおけるCMSのシェアはオープンソースのWordPress、Drupal(ドゥルーパル) などのシェアがさらに上昇すると推測されます。実際、弊社の取り扱い案件をみても WordPress の利用比率はもっと高いイメージです。
このようにCMSは無料、有料含めてさまざまで多くの事業者より提供されています。形態は大きく分けて、「オープンソース」と「商用CMS」があります。
オープンソースは、ソースコードが一般公開されている誰でも使用可能な、基本的に無料のシステムで、ダウンロード後、サーバーにインストールをして使用します。サーバーにインストールするという事は、イコール自社で権限を持って多くのことを管理できるため、カスタマイズやデータ保管、万が一の場合の移転などが容易になります。
ただオープンソースだからといって、無料でサイトを制作できるわけではありません。CMSインストール後、各種設定やプログラムカスタマイズ、ページデザイン作成などの作業が必要です。CMSを一からお客様用に開発をすると膨大な費用が発生しますが、これらのオープンソースをうまく使用することで、高機能のCMSが比較的、安く構築できるメリットがあります。WordPress が圧倒的に多い理由もそこにあります。
商用CMSは、事業者が独自に開発をして提供するCMSで有償になります。事業者のサーバーに設置する「クラウド型」と「インストール型」があり、「クラウド型」の場合、サーバーの管理やバージョンアップ、セキュリティ対応も事業者がおこないますので、利用者は何もしなくて良いというメリットがあります。費用は月額であったり年度ライセンスや1回の買い切りなどさまざまです。オープンソース型よりも高額になることが大半なので、比較的、予算を使える上場企業や事業規模の大きい企業が採用することが多くなります。
商用CMSの多くは、ホームページのデザインやカスタマイズは提供事業者が別途おこなうか、またはすべて自社でおこなうことになります。一般的なホームページ制作会社が携わることは、そのCMSの構築パートナーなどではない限り、ほとんどありません。
次に各社のCMSがどの程度の規模のホームページに適しているのかみてみましょう。この円グラフは弊社が独自の知見のもと作成したものであることをご理解ください。
数千~数万ページもあるような大規模サイト(グローバル企業や上場企業など)の場合は、大手ベンダーが独自に開発したものやAdobe Experience Manager(アドビ)、Oracle WebCenter Sites(オラクル)などCMSの最高峰のものをまず検討することが多いようです。
数百~数千ページの中規模サイトの場合は、CMS HeartCore(ハートコア)、NOREN Content Server、RCMS、ShareWith (シェアウィズ)などが最初の比較検討CMSになります。一般的な上場企業もこの部類がメインです。
数十ページ~百ページくらいの小規模サイト(中小企業など)の場合は、オープンソースのワードプレスやジュームラ、ドゥルーパルを使ってカスタマイズしたり、ムーバブルタイプなど低価格のエンタープライズCMS(商用CMS)を利用することが多くなります。ページ数が少ない場合はCMSを導入せずにhtmlだけで作ってしまうことも多いです。
もう少しくわしく各社のCMSの特徴、おおまかな費用を比較してみてみましょう。
弊社はWeb制作会社として、お客様の希望する各社CMSの受託開発、システム導入をおこなっており、多くの経験があります。もちろん導入経験の無いCMSもありますので、制作業界の共有情報やこれまでの知識をもとにご紹介いたします。
注意事項:特に費用感はあくまで「感」です。正確な情報は各社の公式ホームページでお調べください。
CMS名 | 形態 | 運営 | コメント |
WordPress(ワードプレス) | オープンソース | WordPress 財団 | 世界でも日本でもCMSで6割以上のシェアを占めるガリバー。CMS構築はまずWordPressで検討することが多い。機能プラグイン(スマホでいうアプリ)が6万以上と豊富、アップデートも頻繁なので、セキュリティ面バグ解消の面でも安心感がある。ユーザ数が多いオープンソースであるがゆえに外部からの攻撃対象になりやすいため、しっかりとしたセキュリティ対策が必須。 |
ShareWith(シェアウィズ) | 商用CMS | 野村インベスター・リレーションズ | 上場企業のコーポレートサイト向けに設計されたCMSで近年はMovable Typeよりも人気あり。費用感は30ページで初期75万円~月額12万円~。100ページ以内で初期おおよそ100万円~月額おおよそ15万円~(同社サイトリンク)と比較的お手頃。更新作業はすべて自社スタッフがおこなうことが前提。サーバー保守、セキュリティ、サポートも含まれるので安心。 |
Movable Type | 商用CMS | シックス・アパート | インストール型は初年度ライセンスが99,000円で2年目以降は年33,000円。この他に制作費、サーバー費、保守費などがかかる。10数年前はWPと双璧をなすCMSだったが、ライセンス制が災いして、世界シェアは0.1%以下に凋落。ただし日本法人が独自の展開で固定ファン企業が多い。実際、十年くらい前よりも構築、更新は格段に使いやすくなっている。ページはすべて静的生成できるのでセキュリティも強固。ただMTで構築したサイトは引継ぎを請け負ってくれる制作会社が多く無さそう。 |
Drupal(ドゥルーパル) | オープンソース | Dries Buytaert | Drupal(ドゥルーパル)も以前はMT同様にそれなりのグローバルシェアを誇ったが現在のシェアは1.5%超ほど。拡張性が高くいわゆる玄人好みなので担当エンジニアの好みで選択されることも多い。またエンタープライズ版は高度なカスタマイズを必要とする大手企業の利用が目立つ。プログラム知識の少ない制作会社には不向き。WordPressは使いたくないという企業の選択肢としてOK。日本語の情報が少ない。 |
Blue Monkey(ブルーモンキー) | 商用CMS | クラウドサーカス | 月額ライセンスは3万~12万円くらい。プラス初期制作費がかかる。(同社サイトリンク)金額的にも中小企業に向いたCMSで、国産なので安心感もあり。アップデート、サーバーのセキュリティ対策は同社がおこなう。WordPressと違って、柔軟性が低く、いわゆる出来ないことが多い。更新や修正もすべて自社で。決められた定型フォーマットで満足できる企業であればOK。昔のWPのような機能水準。 |
Heart Core(ハートコア) | 商用CMS | ハートコア株式会社 | Heart CoreCMSは、サイトの規模は数千~数万ページくらいがメイン。コンテンツ管理機能のほかにエンドユーザー個別のパーソナライズなどマーケティング機能やコマース機能あり。NORENと比較されることが多い。ヘッドレスでコンテンツの管理が柔軟。 |
DotNetNuke | オープンソース | .NET Foundation | マイクロソフトのASP.NETベースで動作するCMS。Windowsサーバーで稼働する宿泊検索システム、予約関連システム、勤怠管理システムなどの構築システムとして利用がメイン。コーポレイトサイトで使用する企業はあまりみかけない。 |
NOREN(ノレン) | 商用CMS | 株式会社アシスト | サイトの規模は数千~数万ページくらいがベスト。費用感はライセンス・初年度保守費、Web制作費、プロジェクト管理費含むで1,000万円~5,000万円程度と高額。(同社サイトリンク) ページは動的orすべて静的生成にも対応できるのでセキュリティも強固。『日本は悪くない』で有名な ビル・トッテン のアシスト社が提供。Heart CoreCMSと比較されることが多い。 |
はてなブログMedia | 商用ブログ | 株式会社はてな | ブログで有名なはてな社がノウハウを生かしてビジネス向けに始めたサービス。企業公式サイトでの利用ではなく、サブのオウンドメディアなどでの利用が大半。採用に特化したプランは初期費用0円、月額費用7万円。(同社サイトリンク)機能のアップデート、サーバーセキュリティ対策はすべて同社がおこなうのでノータッチでOK。とても使いやすく更新も簡単。 |
Adobe Experience Manager | 商用CMS | アドビ | Photoshopなどで有名な米国アドビ社のCMS。世界最高峰レベルのシステムで、数万ページ以上のサイトにも対応。マーケティング機能などCMSのみならず豊富な機能あり。費用感は数千万円~。世の中の中小企業は費用の面からいってもほぼ導入することのないCMS。弊社でも関わったことはなし。 |
WordPress.com | 商用CMS | Automattic Inc. | WordPressのブログクラウドサービス版的な位置づけ。サーバー管理やアップデート作業が不要のメリットはあるが、カスタマイズがあまり出来ないので不便。基本的に制作会社はノータッチ、自社で直接、構築、運用することが前提のため、ブログなどのサブサイトとして使用することが多い。提供はWordPressの総元締め 米 Automattic 社。 |
TYPO3 | オープンソース | TYPO3 Association | オープンソースなのでダウンロード自体は無料。ヘッドレス CMSでコンテンツの管理と表示の切り分けが容易。利用している企業サイトはあまり見かけない印象あり。 |
info CMS | 商用CMS | 株式会社インフォネット | 数百~数千ページのサイトに向いている。サーバー管理やアップデート作業が不要のCMS。月額は35,000円~250,000円。その他に初期料金が数十万円。月額は同社のサーバーが共有か専用、ディスク容量、ユーザー数などの違い。運営会社は東証グロース上場企業。 |
以上が各社CMSの特徴・比較になります。実際の導入にあたっては、自社でおこないたいこと、そのCMSで出来ること、出来ないこと、初期費用、月額費用を鑑みながら細かく検討していくのが一番いいでしょう。
ではCMSには具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。また注意しなければいけない点はどんなことでしょうか。各事業者が提供している有償の商用CMSの場合は機能が各社各様なので、ここでは主に中小企業の利用が多いWordPressなどオープンソースCMSを中心にメリットを説明していきます。
一番大きな理由はこれにつきます。一般的な静的htmlサイトの場合、ある程度理解している人が作成ソフトを使って修正するか、出来ない場合は制作会社にお金を払って依頼するしかありませんでしたが、CMSの場合は企業の担当者自身が会社のパソコンから簡単に追加や更新をする事が出来ます。
時間的なメリットもあります。通常、制作会社に頼んだ場合はどうしても完了までに数日のタイムラグが発生しますが、CMSの場合は思い立った時にすぐその場で変更出来るのが魅力です。
一般的な中小企業のホームページ担当者は、専門ではなく、「PCが得意だから」や「総務的セクションいるから」などの理由で兼任しているケースがほとんどです。ホームページの更新管理に時間を取られてしまっては差し支えが出てきます。CMSをうまく活用することで、これまで修正や更新かかっていた時間は大幅に軽減されるはずです。
ただ全てのページが簡単に更新できるという訳ではありません。一般的なお知らせページやブログ的なページであれば、標準機能なのでまず問題ありませんが、企業概要や商品情報などの変更は、htmlを直接修正しなければいけないこともあります。事前にどこまでを自分たちで簡単に更新出来るようにしたいかを制作会社と打合せしながら作っていくのがいいでしょう。
これもCMSの大きな特徴です。例えば総務部、営業部、サポート部ごとにIDとパスワードを発行して、おのおのがホームページを更新する事が出来ます。営業部であればキャンペーン情報の告知、サポート部なら緊急メンテナンスの告知、総務部であれば企業情報という風に、担当部署ごとに管理出来ます。
また権限レベルの設定機能も便利です。更新はOKだけどWeb本番公開は必ず部長の承認を得てからといった権限設定も可能です。
この権限機能は業務のリスク分散に役立ちます。特定の担当者にサイト更新業務を集中させない、休んだり退職すると誰もサイトのことがわからなくなる、といった人的リスクを回避出来るので、経営者や管理職にとっては大きなメリットといえます。
テンプレートでページ生成をするため、デザインに統一感が出て、見栄えがよくなります。ユーザビリティ(使いやすさ)の面でも優れています。
また運用しているうちに、制作者が変わると、公開時に決めていたコーディングルール、例えばページや画像の名前の付け方、書き方や収納場所、階層があいまいになってきて、収拾がつかなくなることがよくあります。その点CMSは当初のプログラム設計通りに生成していくため、初めの人が見てもすぐに把握できます。
納品後に制作会社にページの追加を依頼すると費用がかかりますが、CMSの場合は、自分で簡単にページが作成出来ますので追加費用はかかりません。運用コストを抑えられるのも大きな魅力です。
CMSのプログラムはGoogleなどの検索エンジンが好むきれいなコードで作られています。制作会社のコーディングスキルの影響を受けにくく、追加更新もデータベースを使って体系的に整理されていくので、結果的に検索結果で順位があがることが多くなります。
世界中のプログラマーが便利なプラグイン(追加機能プログラム)を無償または寄付で多数公開しています。スマホのアプリみたいなイメージです。一からプログラムを書くとそれなりの費用が発生しますが、プラグインをうまく活用することで、高機能なCMSサイトを作ることができます。
以上がWordPressなどオープンソースCMSのメリットになります。特にホームページの更新管理が楽になるというのは、ビジネスに直結する企業ホームページの大きなメリットです。
続いて、良い点ばかりではなくCMSのデメリットも説明いたします。
CMSはコアシステムのインストールや設定、データベースとの連動など、htmlだけで動く一般的なホームページよりも、工数も多くかかるため、 初期制作費用が高くなります。
もっともこの点は上記図でもわかる通り、規模がそれほど大きくないサイト(300ページ以下)の場合は、オープンソース系や小規模エンタープライズCMSをうまく活用することで、じゅうぶんに費用を抑えることができます。
またホームページの重要性やランニングコストの費用対効果で考えれば、結果的に安くなることが多いのですが、名刺ていどの簡単なホームページで良い、お知らせなどの投稿機能もいらない、という企業には不向きかもしれません。
一般的なホームページの修正やカスタマイズは、Webデザイナーでほとんど対応出来ますが、CMSの場合、軽微な修正は問題ありませんが、機能追加やカスタマイズはプログラマー担当になってしまいます。納品時の仕様のままであれば特に支障はありません。
一般的なホームページの場合は、PCで作成したWebデータをサーバーにアップするため、常にローカル環境(自分のPCなど)にバックアップが残ります。CMSの場合は、インターネット上で更新をしていくため、バックアップが残りません。サーバーの自動バックカップ機能を利用したり、定期的にサーバーにアクセスをしてバックアップを取る必要があります。このあたりが少し面倒です。
WordPressのコアシステムと各プラグイン、テーマは頻繁にバージョンアップがおこなわれますので、管理者は定期的にアップデート作業をおこなうことになります。iPhoneのアップデートであれば前段でApple社が念入りに検証を重ねているため、アップデートを実施してもほとんど何も起こりませんが、WordPressの場合は特にプラグインは意外に不具合が発生しますので、その都度、原因を調査してバックアップを復元したり、テーマを改修したりする必要があります。アップデートをしなければ特に問題はありません。
WordPressなどのCMSは、サーバーによってはかんたんインストーラーなどの立ち上げまでは容易におこなえることもありますが、基本的にデータベース、PHPを使用するシステムなのでエンジニアレベルの技術が必要です。デザイナーやコーディング担当のスキルでは何かあった時に行き詰まることが多くあります。
そのため企業ホームページの運用方法としては、記事投稿やバナー制作など普段の更新は社内スタッフやWebデザイナーが担当して、同時に何かあった時のための専門業者と保守契約を結んでおくといいでしょう、ハイブリッド型の管理体制にするとスムーズな運用が出来るようになります。
ただ基本的には、これらのデメリットは軽微なものであって、CMSを導入するメリットの方が大きいため、予算がクリアされているのであれば、今の時代はCMSをおすすめいたします。
一般的なhtmlホームページの場合、手作業で並び替える必要があるのですが、CMSの場合は一番新しい情報が自動で一番上(または下)に並びます。1ページに最大10件や20件表示とルールづけておけば、それ以前のものは自動で次のページに収納されます。お知らせの種類ごとにアイコンの色を変えたりもできます。
これもCMSならではです。特に商品数が多い企業にはうってつけです。商品を大中小のカテゴリに分けて整理整頓、特定のカテゴリだけを簡単に抽出したり、関連カテゴリをおすすめで表示させたりもできます。
自社の施工実績や納品実績を紹介していくページです。お知らせの場合はタイトルと文章がメインですが、施工実績の場合は、写真が重要になってきますので、あらかじめデザインテンプレートを設計して、右上はメイン写真、左が施工データ、その下の写真を4枚並べるといったレイアウトを固定させていきます。見ている人にとってわかりやすく、比較しやすい施工実績紹介ページが出来上がります。
CMSであれば、変更が多い業界の免許番号や製品などの会社概要、求人の情報を簡単に修正することができます。都度制作会社に依頼することなく自社のタイミングで自由に変更出来るのが大きなメリットです。
ここで挙げたものは一例ですが、CMSを使えば営業スタッフごとのブログやお客様の声など魅力あるコンテンツが作れます。
以上が「CMSのメリット、デメリット、選び方」になります。様々な角度からCMSをご説明いたしました。ご覧いただきありがとうございます。
特にCMSで初めてホームページを作ろうと思っている企業はどのようなステップで進めればいいのか迷うことも多いでしょう。このページでは皆さんのアシストができるようになるべく詳しくご説明させていただきました。
新型コロナウイルスの流行後、オフィスに出社をせずにリモートワークや在宅勤務などで仕事をすることが多くなってきました。これまで以上にウェブサイトの重要性は大きくなっています。
CMSを導入することで、お知らせやニュースの自社更新はもちろんのこと、これまでのホームページでは出来なかったサービス事例や施工事例の更新、多品種の製品をAmazonnのようにきれいに並べることなども比較的容易におこなえるようになります。またお客様自身でTOPページのメイン画像スライドショーを入れ替えたり、季節ごとのバナーを差し替えたり、も簡単です。
弊社はワードプレスがまだ出始めの10数年前(2008年リリースの2.5 ブランチの頃)から、ワードプレスでのサイト構築を試し始めました。おかげさまでワードプレスに関するノウハウや実績は多数あります。つねにお客様の要望にもっとも合ったCMSをご提案していますので、ツアーオンライン株式会社の「ワードプレスサイト制作ページ」をぜひご覧下さい。
もしリニューアルを考え中の場合は、続いて次に「ホームページリニューアルの目的とメリット、進め方」ページに進んでください。リニューアルの注意点、ポイントについてくわしくご説明しています。
CMSのサイト作成をご検討のお客様はお気軽にご連絡ください。お客様のご要望をていねいに伺った上で、弊社のノウハウや知見を合わせたアドバイスをいたします。もちろん他社で制作したワードプレスでのお困りごともお気軽にどうぞ。
その他にも下記にホームページ制作に関するアドバイスをまとめてありますので、併せてご覧ください。