— Advice
SEO対策は
定期的な更新と
コンテンツの充実が重要
ホームページの更新を頻繁におこなうことは、SEO(検索エンジン最適化)の上で、もっとも重要なポイントの一つです。
「サイトを公開したけれどいまいち反響がない」「何ヶ月も経つけどなかなか上位に上がって来ない」などの課題を抱えたホームページを調べてみると、公開以来ほとんど更新をしていなかったのが原因ということが多々あります。
定期的な更新が重要な理由はなぜでしょうか。またひとえに更新と言ってもどのような方法が一番効果的なのでしょうか。
私たちの生活する社会では毎日さまざまなニュースが新聞、テレビ、インターネット、ラジオなどを通して流れてきます。ニュースとは大辞泉に拠ると「新しく一般にはまだ知られていないできごとや情報」のこと。昨日までは世の中に存在しなかった新しい出来事を知り、調べ、考え、理解したいという知的好奇心は、健全な人間の根源的な欲求の表れでもあり、多くの人と関わり合いながら暮らすこの社会においても、コミュニケーションを図る上で、ビジネスを円滑に進める上で、とても重要なことなのです。
中でもインターネットによる情報収集はもっとも能動的な方法といえるでしょう。
ユーザーは知らないことを調べるためにわざわざスマホやパソコンを立ち上げ、Googleなどの検索エンジンを開き、キーボードでキーワードを打ち込んで、数多く表示されるホームページの中から価値のありそうなサイトを選び、サイトの情報を読み、そして自分の知的欲求を満たすわけです。オフィスやリビングでなんとなく受動的に流れているテレビ、ラジオとは異なり、明らかに「Aについて知りたいという明確な意志」のもとに行動しているのです。
現在、世界にあるドメイン・Webサイトは約19億(※1)、Webページは数兆にもなると言われています。人間の頭と手で探し出すのは実質不可能な数字であり、グーグル(Google)やマイクロソフトのビング(Bing)などの検索エンジンの存在なしでは難しくなっています。ちなみに世界におけるGoogleのシェアは90%近く(※2)にもなります。
ユーザーの「知りたい欲求」を満たすために検索エンジンが必死に取り組んでいること。それはユーザーが「求めているであろう情報」を、膨大なホームページの中から整理整頓して、もっとも適切だと思われるものを素早く提示することです。そのために日々、ページをクロールしてインデックス化、200 を超える独自のシグナルを手がかりに、検索結果を出しているのです。1から順番に並んだ検索結果はGoogle社が「恐らくあなたが最初に見た方が良いホームページはこれですよ」という優先順位リストといえるでしょう。
ユーザーが探しているものは、世の中に新しく登場した事件であったり事故であったり、ビジネスの世界であれば新商品発表などであったりします。「iPhone」の新製品が発売された時にはそれに関するもっとも適切なサイトや最新記事を上位に表示させ、「参議院選挙」がおこなわれた時はそれに関する情報を表示させなければいけないのです。何年も前の古い型式の「iPhone 」の情報が上位に来てはユーザーの要求を満たすことができないわけです。
Googleなど検索エンジンの存在価値はユーザーを探しているものをすばやく提供することです。「価値の低いホームページ」や「評判のよくないホームページ」を上位に表示させてしまうことは、自らの存在価値を危うくすることと同義なので、阻止しなければならないのです。
※1 出典:米国 Internet Systems Consortium
Internet Live Stats: Internet Live Stats
※2 出典:StatCounter
では検索エンジンはユーザーの求めているものを提供するため、そして自らの存在価値をいっそう高めるため、どのようなロジックに基づいて順番を決めているのでしょうか。
前述の通り、Googleであれば200以上ものアルゴリズムに基づいて決定しており、有名なのは「披リンク数」「ドメインエイジ」などが挙げられます。でもGoogleの結果をただ待っていればいいだけではありません。他方で私たち企業(サイト運営者)がおこなえる向上案、改善策も数多くあります。
具体的には「適切なページタイトル」や「ページ概要の記述」や「URL構造の改善」「わかりやすいナビゲーション」などですが、ここでは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization:SEO)の王道中の王道である「質の高いコンテンツの充実」と「頻繁な更新とページ追加」についてご説明いたします。
ユーザーを探しているものをすばやく提供することがGoogleなど検索エンジンの存在価値であると述べました。なぜ「コンテンツの充実」と「頻繁な更新」がSEO(検索エンジンの上位表示対策)の王道なのかは、Google社の側に立って考えてみるとよくわかります。
上位表示の流れ 補足
ユーザーが検索するのはものごとを調べるためである | 検索意図(インテント) ユーザーが検索するのは、ものごとを調べるため、ものごとを解決するためです。 |
ものごとを解決するためにはなるべく価値のある情報だけを読みたい | ものごとを解決したいと思っている時に、関係無いページや意味の無いページは読みたくありません。解決に対してなるべく価値のある情報だけを読みたいと考えています。 |
価値のある情報とは読みやすく充実したコンテンツであることが多いはず | 価値のある情報とは読みやすく充実したコンテンツであることが多いはずです。自分の調べたいことの答えが載っていることや、ていねいで確かな説明がされていることです。 また価値のある情報とは世に出たばかりの新鮮な情報であることが多いはずです。 |
充実したコンテンツを載せているサイトは頻繁に更新されているはず | 充実したコンテンツを載せているサイトは頻繁に更新されていることが多くなります。時代に合わせて定期的な加筆や情報追加、内容の見直しをおこなうということは、自然と更新頻度が高くなります。 またそれらの充実したコンテンツのサイトは、他の人に紹介(リンクURLはSNSのシェア)されることが多いはずです。 |
他の人に紹介されることが多いサイトは有益なサイトである可能性が高いはず | 他の人に紹介(リンクURLはSNSのシェア)されることが多いサイトは、有益なサイトである可能性が高くなります。「良い人」が紹介してくれた人は「良い人」である可能性が高いのと同様です。専門家による解説記事などはその代表例でしょう。 |
有益なサイトはユーザーが求めているもの。だからなるべく上位に掲載した方が良い | Googleは「有益なサイトやページはユーザーが求めているはず、だからなるべく上位に表示、上位に掲載した方が良い」と考えるはずです。 |
もちろん、頻繁に更新をしているサイトが上位に表示をされるのではありません。上位に表示されているサイトは頻繁に更新をしているサイトが多いという考え方です。
上記を満たすようなサイトとしては新聞社のホームページなどが挙げられるでしょう。
などのポイントが、検索エンジン側の希望、ユーザー側の要望とぴったりと合致しているのです。だから新聞社のサイトは上位に表示されるのです。
Googleは自社のクロールロボットをカスタマイズして、世界中のニュースを集めた「Google ニュース」というコンテンツがあります。これまでは各社の論調を調べようとするとサイトを個別に訪問しなければならなかったものが、このサービスのおかげですべて一カ所に集約されてしまった訳です。Googleが取った手法については「コンテンツのただ乗りだ」という意見や「結果的にリンクで自社サイトに飛んでくるから助かる」という意見があり、どちらともいえないところですが、同社の人気サービスとなっています。Googleとしては「ニュース(新鮮な情報)」というユーザーの興味が高いものは、多少軋轢を生んだとしても何とか扱いたかったと想像できる一例でしょう。
実際にGoogleはウェブマスター向けのガイドラインで
「更新を頻繁におこないましょう」「役立つコンテンツを提供し、いつも最新の状態に保ちましょう」と述べています。
つまり現実的がどうかを無視すれば「大手新聞社のような中身の濃いコンテンツを頻繁に追加すること」が、検索結果で上位に来る近道だということになります。
しかし私たち企業のホームページは、新聞社のように毎日ホームページに載せるような商品発表や事件事故がある訳でもなければ、また新聞記者のように優れたわかりやすい文章を書くプロでもありません。そもそもギリギリの人員で業務をおこなっているので、ホームページの更新専用のスタッフがいる会社は少ないわけです。
そのような自社環境の中で、SEOの王道中の王道と言われる「質の高いコンテンツ」と「頻繁な更新やページの追加」はどうやっていけばいいのでしょうか。
簡単なところでは
ただしブログはアメブロやFC2のような外部ブログでは、いくらページを増やしても、自社の実績(何を以て実績というかはおいておいて)ではなく、アメブロの実績になりますので、自社URLのページが増えていくものが望ましいでしょう。それも自社サービスと合致したテーマに基づいた情報を更新していく必要があります。
ホームページに施工写真や商品写真を載せて見ている人が価値を感じるものにします。時折、文章を書くのが面倒なのか、写真だけをボンボン上げているホームページもありますが、SEOの重要な点は文章(テキスト)です。画像や写真も大切ですが、大変でもなるべく多くの文章を書いて載せるようにしましょう。
会社概要の免許番号や営業所、取扱商品が増えたり、減ったりしているのにそのままにしているケースはありませんか。毎月とは言いませんが、せめて半年に1回はページを確認して、最新の情報を追加するようにしましょう。
これらのことをこまめにやるだけでも、自社サイトの置かれた状況はかなり好転するはずです。ホームページを更新するということは世の中に新しい情報を公開することです。更新と同時にサーバーの中のタイムスタンプ(更新日付)が新しくなります。
GoogleやBingなどの検索エンジンのロボットは、新しくなったタイムスタンプを見て、訪問しにきます。そこで有益な情報が追加されていれば、先ほど述べた「価値のある情報とはしっかりしたコンテンツであることが多い、また世に出たばかりの新しい情報であることが多い」のロジックに基づいて検索順位の上下を機械的に判断するのです。情報の更新や修正って何をやれば良いの?の項目もご覧下さい。
料理を作る時には「クックパッド」を、来週行くお店を探す時には「食べログ」を、経済ニュースを見る時には「日本経済新聞」を、粗大ゴミを出すときには「市役所の粗大ゴミ引取ページ」を見る人は多いはずです。それはそこに、自分の知りたい情報が載っていて、だいたいは無料で見られて、だいたいは解決出来るからです。
次に、自分の会社のホームページをもう一度確認してみましょう。「クックパッド」や「食べログ」「日本経済新聞」のように、ユーザーの課題を解決出来るコンテンツや情報、読んでためになる情報はどの程度載っているでしょうか。
もし企業アピール、商品アピールで埋め尽くされている場合は、少し手を加えて、ユーザーが求めているコンテンツを作ってみてはいかがでしょう。きっとアクセス数が増えて、同業他社の中でより目立つものになるはずです。
面白そうなアイデア、コンテンツは
例えば
などの、少しユーザーの役に立つページにオリジナルコンテンツと自社の製品やサービスPRを少し織り交ぜたページを作るのです。
スーパーに行くとよく調味料メーカーがレシピチラシを置いていたり、酒造メーカーがお酒に合う料理ガイドを提案していたり、ホームセンターに行くと機械メーカーが使い方ガイドを配っていたり、種苗メーカーが花木の育て方マニュアル冊子を置いていたりするあれと同じです。
ユーザーのためになるワンランク上の提案を盛り込みつつ、さりげなく自社の商品も少しだけ最後にアピールするようなコンテンツを作れば、きっとブログやSNSで紹介してくれる人が増えるはずです。
結果的にSEO効果となって自社ホームページのランキングは上がる、クチコミで申し込んでくれる人が現れる、問い合わせが増えるなどの好循環になっていくでしょう。
SEO対策は定期的な更新とコンテンツの充実が重要ついてご説明をいたしました。
スマートフォン、タブレット端末のめざましい普及によって、ウェブへの対応はビジネスを円滑に進めていく上で欠かせないものになりました。皆さんの企業サイトはスマホの時代にマッチした、見やすく、わかりやすいサイトになっているでしょうか。
コロナ禍以降、外出制限や対面販売、訪問セールスの自粛によって、売上があまり戻らない企業が多くあります。
その一方で、従来よりウェブサイトを積極的に活用して、オンラインでの新規開拓に力を入れていた企業は、さほど売上減の影響を受けなかったという話しもよく聞きます。
これはBotC(一般個人向けのビジネス)だけではなく、BtoB(法人向けビジネス)でも同様です。スマートフォンの保有率が90%を超えている現代では、購入や発注の決裁権を持つ経営者も部長もみんなスマホで情報収集をしています。その時に見やすい、わかりやすいホームページと、いまいちわかりにくいホームページでは、ちょっとお問い合わせをしようにも躊躇してしまうのです。
中小企業は大手と比べて、顧客数が少なく、資本も限られているのが大きな悩みです。大手のようにテレビCMや新聞広告で一気に大量に見込み客を集めることはできません。どうすればいいか。従来の営業活動と並行して、低コストで情報発信が出来る自社のウェブサイトを活用して進めていくことが大切です。
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